高知県大豊町にある豊楽寺(ぶらくじ)は、国道32号線から山道を3㎞ほど入った高台にあり、国宝薬師堂(四国最古)と重要文化財7体を所有しています。
薬師堂内の参拝は、通常、数日前までに電話予約をすれば可能ですが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、当面の間は中止となっています。(2020年7月20日~)。残念ながらコロナ渦では、薬師堂の外観から参拝するしかありません。
詳しくは、下のホームページで確認してください。
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場所・アクセス
住所:高知県長岡郡大豊町寺内314
電話:0887-73-0029
高知道大豊ICから:約11㎞、車で約20分
行き方
高知道大豊ICから国道32号線に出て、徳島方面へ約12㎞走った「大田口地区」に写真の案内標識が現れます。ここを旧道の方へ左折します。この分岐から山道を約3㎞です。
旧道へ入ったら直ぐに分岐が現れますので、さらに左折します。
あとはこんな山道を走ります。スピードは出さないように安全運転で。
途中にも案内標識があります。ここが薬師堂まで2㎞の地点です。
国道からここまで約1㎞しか走っていませんが、道路のせいかやけに長く感じました。
途中、薬師堂までの遊歩道の入口を見つけました。
遊歩道の入口を通り過ぎて、車の走れる道路を薬師堂へ。
薬師堂への分岐が現れました。ここを左折です。
さらに分岐がありましたが、案内標識があります。ここも左の道へ進みます。
駐車場へ到着です。普通車なら約30台ほど駐車できる無料駐車場です。上が豊楽寺です。
駐車場の脇に「薬師茶屋」というのがありました。残念ながらこのときは閉まっていました・
駐車場から見た風景です。高い山の中です。
豊楽寺本堂
豊楽寺(ぶらくじ)は、真言宗智山派の寺院で正式には大田山大願院豊楽寺といい、神亀元年(724)名僧行基により創建されたものと伝えられています。
また、別名を柴折薬師とも称され、愛知県の鳳来寺の峰薬師、福島県の常福寺の嶽薬師とともに、日本三大薬師のひとつに数えられています。
お寺の方の説明は省略します。私にもよく分かりませんから<(_ _)>
薬師堂
薬師堂について説明しておきます。以下、固い言葉になりますがご容赦を。
本堂である薬師堂は、四国最古の建造物で、桁行、梁間ともに五間の単層入母屋(いりもや)造り、柿葺(こけらぶき、杉板の割板を敷きつめた技法)で、勾欄(こうらん、手すり)付きの廻縁(まわりぶち、縁側)を有します。
壁は、板壁で前面中央の三間は板唐戸の観音開きになり、両脇の一間には連子窓がついています。
屋根の勾配はゆるやかで、軒先の反りは美しく優雅です。
特に、内陣の須彌壇(しゅみだん、本尊を安置する段)の勾配(こうばい、傾斜)と嵌板の香挟間(こうざま、狭い空間)の刳りは、平安時代後期の特色をよく表しています。
なお、内々陣の棹縁天井(さおぶちてんじょう、天井の様式)は、この種の天井の最も古いものの一つといわれています。(出典:大豊町観光ガイド)
消火訓練を見学
昭和24年1月26日に、法隆寺金堂が炎上して仏教絵画の代表作ともいえる壁画が焼損したことから、文化財防災促進のため、毎年1月26日を「文化財防火デー」として定め、文化財所有者の協力のもと、消火訓練等を行っているんです。
私たちがここを訪問した日は、1月27日でしたので、本当なら前日に終わっているはずの消火訓練が、翌日に延期になっていました。もちろん私たちは知らずに行きました。
貴重なものを見られ、大変ラッキーでした。
その瞬間は突然始まりました。目の前で消火銃による放水が始まりました。この風景は1年に1回しかみられないんです。
消火訓練のあとで薬師堂を見学
消火訓練が終わったあと、薬師堂の周りにある樹木が綺麗でした。
鐘撞き堂です。これを見た家内がうれしがって鐘をついて、訓練が終わった消防団の方々がびっくり。
空気が読めなくてすみません。<(_ _)>
鐘撞き堂の向こう側に、お地蔵さんがたくさんいました。
お堂の裏側にもお地蔵さんがいます。
お堂の裏にある消火銃です。
お堂の前にも消火銃があります。
ここが祈願受付所ですが、その右側にも消火銃がありました。
ここに来るときに通った遊歩道の入口を通ってくるとこの参道に来るのでしょうか。
薬師堂の左側にはたくさんのお地蔵さんがあります。
お地蔵さんの周りは、たいへん綺麗な苔で覆われています。
お地蔵さんはそれぞれ表情が違います。
その他の施設
薬師堂の上段に「若一王子宮」がありました。
神仏混同の我が家内、神社でも、ただでいっぱい願い事をしていました。
まとめ
高知県民(特に地元の方)は、ここに国宝があることはなんとなく知っていると思います。でも、普通はこんな場所に国宝があるなんて想像できませんね。
コロナ渦、薬師堂内の参拝が出来なかったのが残念でしたが、是非ともいつか薬師堂内を参拝してみたいものです。
これは余談ですが、消火訓練に参加していた消防団の方から「中を見たいなら、南国市岡豊町にある歴史民俗資料館にレプリカがあるよ。」という情報を頂き、早速帰り行ってみました。
ですが、なんと歴史民俗資料館は休館でした。ラッキーな日と思いきやそうではなかったようです。
それとも、ただでいっぱい願い事をした罰かなぁ~。
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