高知県東部の安芸郡安田町で県道12号へ分岐し山間部へ入ること約20㎞、山のど真ん中に「馬路村」があります。ここは、「堂々たる田舎」をキャッチコピーに村おこしをしている自然に恵まれた村です。
村役場がある「馬路地区」には、いろんな遊び場がありました。宿泊施設がある「うまじ温泉」、森林鉄道、インクラインなど、キャンプに行ったついでと言わず、ここを目的地にぜひ行ってみてください。
うまじ温泉
住所 安芸郡馬路村馬路3564-1
電話 0887-44-2026
看板は「コミュニティーセンターうまじ温泉」となっています。写真は「うまじ温泉」の本館で、写真の右側の方に別館があります。
本館と別館にそれぞれ宿泊施設があります。別の場所に宿泊できるバンガローもあります。
レストラン
うまじ温泉の中に入るとレストランがあります。営業時間は、午前11時から午後8時30分までです。
店の内側はこんな感じです。きれいで広いですね。
窓側に座ると、鮎で有名な「安田川」を一望できます。この日も鮎釣り人がいました。
メニューの表紙がかわっていました。杉の木のようです。魚梁瀬杉でしょうか?
開けてみると、1ページ目が「ヤマ定食」、2ページ目が「カワ定食」でした。他にもたくさんのメニューがありました。
この日は、軽く食べたかったので、夫婦で、うな丼の小鉢とそばを注文しました。
出された割り箸を見たら、「馬路温泉」と書かれていました。確か建物の入口には、「うまじ温泉」という看板があったので、どっちが正解?・・・。名前にはこだわらないのでしょうか?
休憩所
うまじ温泉の駐車場を奥に入ると、こんな建物があります。休憩所です。「ご自由にご利用ください」とありました。
中には、椅子とテーブル、飲料水の自販機があり、馬路村名物の「ゆずジュース」もありました。
ポケットパーク
ポケットパーク?・・・。なに?っと思いながら入ってみると遊具がる広場でした。入口のところにはトイレも(写真右)。
うれしいことに、シャワートイレでした。
遊具がある広場をさらに奥へ入ると吊り橋がありました。この橋を渡ると、対岸に宿泊施設のバンガローが1棟ありました。
宿泊施設
予約や問い合わせは「うまじ温泉」まで。
電話:0887-44-2026
うまじ温泉本館
和室12畳(定員6名)3室、和室21畳(定員9名)1室
宿泊料金(1泊2食付き、1人あたり)
・大人7,500円(ただし1人で使用の場合は8,500円)
・小学生5,400円
・幼児3,300円
※休日前、GW・お盆、年末年始は料金がアップします。ご注意を。
うまじ温泉別館
和室12畳(定員6名)2室、和室6畳(定員3名)6室、バス・トイレ付
宿泊料金(1泊2食付き、1人あたり)
・大人9,300円(ただし1人で使用の場合は10,000円)
・小学生6,500円
・幼児3,800円
※休日前、GW・お盆、年末年始は料金がアップします。ご注意を。
バンガロー
ここには、バンガローが3棟あります。
料金は入浴料込みで、下のとおりです。
・バンガロー「甚吉ケ森」(10人用)
宿泊料金:20,000円+1,000×人数
・バンガロー「天狗ケ森」(6人用)
宿泊料金:12,000円+1,000×人数
・バンガロー「千本山」(4人用)
宿泊料金:8,000円+1,000×人数
※いずれも利用時間は、午後3時から午前10時までです。
これが、吊り橋の向こうにあるバンガロー「甚吉ケ森」です。立派なログハウスでした。
森林鉄道
昭和30年代までは、この村には森林鉄道が走っていました。でも、自家用車の普及等で廃線になってしまいました。
今は、森林鉄道の蒸気機関車を再現した車輌がうまじ温泉の前の小さな谷沿いを走っています。
運行は日曜日と祝日ですが、8月は毎日走っています。
乗車料は、大人400円、子ども300円です。
駅弁もあります。
森林鉄道の運行日に、うまじ温泉で1日10個限定販売しています。(1,000円・事前予約は除く)
立派な機関車です。
平成5年に復元された蒸気機関車です。
駅舎です。雰囲気がいいですね。
これ、乗車券です。杉の木でできています。持って帰ってきました。
出発です。この谷の周りを二周しました。私たち夫婦だけでしたが、走ってくれました。
インクライン
うまじ温泉前の山の斜面に赤いレールがあります。これがインクラインです。
インクラインは、昔、急斜面の木材の運搬に使われていた方法を観光用に再現したケーブルカ一です。
ゆっくりと山へ登って行きます。
これで登るんですか?・・・
勾配がすごいです。
この運転手さん、階段を登るときしんどそうだったのですが、インクラインで登っている間、力説してくれました。
「馬路村は高知県内で大川村に次いで2番目に人口が少ない」とか「馬路農協という大きな職場はあるのに、馬路に住んでくれる人はいない」などと・・・
また、「お客さんが来てくれて、昼ご飯を食べる時間もないほど忙しいのはうれしい」とも言っていました。
これは水を抜いているところです。降りた時に水を抜けば、おもりとのバランスで登っていくという簡単なシステムです。でも、考えた人が偉い・・・。
これ、おもりです。おもりとすれ違った瞬間です。
上には、昔の馬路の風景写真がありました。村内が一望できるので、昔の様子と比べることができます。
いやあ、絶景でした。
さあ、下へ降ります。今、水を汲んでいるところです。
水で重たくして降りる仕組みですので、しばらくお待ちください。
まとめ
森林鉄道とか未体験のものを体験できて、「馬路村もいいところだね」と思った一日でした。森林鉄道、温泉、食事と満喫できる場所で、大変良かったと思います。
ただ、ここへ来るのに通った県道は、拡張工事も行われていますが、まだまだカーブも多く、行き違いがやっとという場所もあります。運転には十分に気をつけてください。