仁淀川の支流のひとつの中津川、その中津川の入口にあるのが中津渓谷です。
何万年もの歳月をかけ、雨と渓谷の流れで造られた「紅葉滝」、「雨竜の滝」、「竜宮渕」など千差万別の珍しい景色が連なり、たぐいまれな渓谷美を誇っています。
中津渓谷は燃えるような紅葉(もみじ)で知られる名所ですが、水ぬるむ春、清流と遊ぶ夏、紅葉燃える秋、冷気張りつめる冬と、四季の織りなす渓谷美を一年中楽しむことができます。
渓谷には約1.6㎞の遊歩道が整備され、珍しい景色を間近で見ることができます。
アクセス
高知自動車道伊野ICから
国道33号線経由で松山市方面へ→仁淀川町の名野川郵便局前で県道363号へ大きく右折して直ぐ(43㎞、50分)
松山市内から
国道33号線経由で高知市方面へ→仁淀川町の名野川郵便局前で県道363号へ左折して直ぐ(68㎞、1時間30分)
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渓谷の入口
渓谷入口は、支流の中津川が本流「仁淀川」と交わる場所の直近で、そのあたりも大きな岩がゴツゴツしていて、すでにここから「渓谷」が始まっています。
渓谷への入口は左に写っている白い建物のあたりです。そこに数台駐められる駐車場があります。
写真真ん中の橋を渡って、温泉がある宿泊施設「中津渓谷ゆの森」の方へ行くと、建物の前(写真でいうと奥)にも10数台が駐められる駐車場があります。ただ、ここは高さ制限が2.1mですので、ハイルーフ車はダメです。
ここよりも手前に、学校の校庭を「臨時駐車場」として解放してくれている場所があります。そこに駐める方がいいかもしれません。
中津渓谷の入口にある「笑美寿茶屋」です。直販所として、地元の野菜やお茶なども販売しています。
私見ですが、安くはなかったです。
渓谷への入場料等はいりません。フリーで通過できます。
入口にある案内板です。
いざ、ここから遊歩道を渓谷の方へ・・・という場所にこれらがありました。
渓谷へ
入口のところから伸びる遊歩道です。きれいに整備されています。
写真左側に遊歩道が写っていますが、これがないと歩いては行けないところです。
とことどころで川の砂地に降りて行けます。
岩の下の部分が削り取られた風景を見ると、何万年もの気の遠くなるような時間を感じます。
遊歩道は、岩の間も抜けています。
透き通った清流が流れています。
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七福神
渓谷の遊歩道を歩いていると、思い思いの姿で鎮座した毘沙門天、恵比寿天、弁財天、大黒天、福禄寿、寿老人、布袋和尚たちを見ることができます。
七福神がどこにあるかを探しながら歩くのも楽しいですよ。なにか宝探しのようでした。
奥へ
一枚の写真では収りきらない風景です。ここは、小さい滝ですが、滝壺の上に岩が覆い被さっていて、滝壺越しに滝の写真を撮れない・・・という感じです。
私たち夫婦を追い抜いて行ったカップルです。
景色を見ているの?って感じでしたが、風景を楽しむよりも二人で歩くのが楽しいんでしょうね。
途中にあった休憩所です。
入口からここまで350m。
紅葉瀧
紅葉瀧という名前ですので、紅葉の季節にはきれいなのでしょう。この日は、12月21日で、紅葉の季節は終わっていました。残念です。
さらに奥へ
紅葉瀧を通り過ぎてさらに奥へ入って行っていきました。ここまで来る間に、上から帰ってくる人とすれ違いました。
「帰りも同じ道を(^^;)」と思いながら奥へ。
水がきれいなのでいくら見ても飽きません。
途中にあった赤橋です。これがないと散策できない場所です。
赤橋の下にあった水の流れです。これまたきれいで見とれていました。
雨竜の滝
雨竜の滝の手前にあった分岐です。左に行くと展望台、右に行くと雨竜の滝です。
雨竜の滝手前にある橋の風景です。ここも橋がないと行けないところです。
橋の向こうに雨竜の滝が見えました。
滝壺が不思議な形をしています。まん丸で深く、一カ所から水がこぼれ、それがまた滝になっています。
すごく幻想的です。
気になったことがひとつ。滝の上に木々が見えます。上はどうなっているんだろう?
展望台
さっきの分岐に戻って、展望台へ。
ここが展望台です。
展望台からの中津渓谷の風景です。絶景ポイントです。紅葉に季節はまた違った景色でしょうね。
竜宮渕
展望台から竜宮の滝へは、平坦な遊歩道が続いていて楽でした。
雨竜の滝を下から見たとき、上はどうなっているんだろう?と思いました。でも、雨竜の滝から上へは上がれません。実は、雨竜の滝の上にあるのが竜宮渕です。
渓谷の奥深くにあり、中津渓谷のシンボルともいえる雨竜の滝です。多方向へ勢いよく吹き出す水は落差20m、その雄大な姿から「竜吐水」とも呼ばれています。
また、天候や時間帯によって幻想的な虹が現れることもあります。遊歩道が整備される前は、この滝を間近で見ることができなかったのでしょうね。
県道へ
竜宮渕を見た後は、案内標識に従って歩くと県道へ出ました。この昇雲橋を渡ると県道です。
昇雲橋のたもとには、バス停があり、観光案内の看板もありました。
最後の見どころの「石橋」へは、ここを通って県道を奥へ。
ここで県道へ出られたことで、最初に心配していた「帰りも同じ道を・・・」はなくなりました。
石柱
中津渓谷の遊歩道の一番奥に、水流が彫刻を施した石柱があります。ただ、私たちが行った日は、遊歩道の奥の方で工事が行われていて、通ることができないところがあったので、やむなく県道へ出てきて石柱へ。
ここは渓谷の中で最も幅が狭く、そして険しい岩盤が切り立ったところで、容易にはその姿を見ることができなかったようです。
遊歩道が整備され、一般の人々が見られるようになるまでは、ここもまた幻のポイントとして地元の人達だけに知られた名所でした。
近くのキャンプ施設
近くには、県道363号線を上に上がったところに二カ所のキャンプ場があります。吾北スカイパークキャンプ場と夢の森公園キャンプ場です。
詳しくは
まとめ
冒頭に書いているとおり、中津渓谷は、水ぬるむ春、清流と遊ぶ夏、紅葉燃える秋、冷気張りつめる冬と、一年中楽しむことができます。全てを見ようとすれば年に4回行かなければなりませんが、あなたはどうしますか?
蛇とか虫が嫌な「キャンパーらしからぬ」私は、秋から冬がおすすめですが・・・